もともとは草コインという扱いだったshib(shiba inu)という仮想通貨ですが、ここ最近は投資家の中で人気が上昇し始めています。
価格が高騰したこともあるshibの将来性には、この先も期待して良いのでしょうか?
今回は、注目を浴びているshibコインが気になり始めているという方が分かりやすいように、shibの今後や発行枚数、実際の買い方などについて細かく解説していきます。
- shibは自らをドージコインキラーだと呼んでいる
- 今後を見極めるにはイーロン・マスク氏の発言に注目しよう
- shibが上場する取引所は増える見込みで将来性は高い
- shibを買いたいならBinanceの口座を作成しよう
人気上昇中の仮想通貨「shib(shiba inu)」とは?
2020年8月に世に登場した仮想通貨である「shib(shiba inu)」。
もともとは知名度の低い草コインでしたが、2021年現在は市場ランキング50位以内に食い込む勢いで急成長中です。
現時点では誰でも気軽に手に入れられる価格帯の仮想通貨なので、サブの投資通貨として多くの人気を獲得し始めています。
shibの基本データ | |
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正式名称 | shiba inu |
価格 | 約0.003147円 |
時価総額 | 約1.5兆円 |
開発者 | 不明 |
モチーフ | 柴犬 |
リリース | 2020年8月 |
市場ランキング | 31位 |
dogeから派生した仮想通貨
ビットコインのパロディコインとして登場したdoge(ドージコイン)が、shibの元となる仮想通貨だといわれています。
そのためか、shibもdogeと同じく柴犬をメインシンボルに掲げて登場しました。
dogeに対抗する目的で作られた仮想通貨であるshibは、自分自身のことをドージコインキラーだと謳っています。
そのような自信を持ってリリースされた仮想通貨だけあって上昇率は申し分なく、たった1年でdogeに迫る勢いを確かに見せているのです。
需要の増加に伴い、複数の国外仮想通貨取引所で上場を果たしています。
開発者は明らかにされていない
shibの開発者が誰なのかは、現時点でも明らかにされていません。
リリース時に発表された開発者名には「Ryoshi」という偽名が使用されていました。
このRyoshi氏が何者なのかは一切判明していませんが、過去にもLEASH等のdogeに対抗する仮想通貨を作成している人物だということだけは知られています。
Ryoshi氏自身が書いたとされているブログの中で彼は自分自身のことを「何の影響も及ぼさない代替可能な人物」だと断言しており、今後も表舞台に姿を表す気はない様子です。
仮想通貨shibの発行枚数に上限はない
shibの発行枚数には上限が設けられていません。
上限がないため、需要がある限りshibは無限に発行され続けることになるのです。
ビットコインのような一般的な仮想通貨には発行上限が設けられていることが普通なので、shibはその点では比較的めずらしい仮想通貨だといえます。
dogeも発行枚数に上限を設けていない
shibのベースとなっているdogeも発行枚数に制限を設けていません。
shibはもともとdogeのミームコインとして開発された仮想通貨です。
インターネット上やSNS上で話題になったネタのような仮想通貨のことです。
ユニークな名前やモチーフの通貨が多く、ほとんどのミームコインは独自のコミュニティやファンの間でやり取りされています。
そのため、発行上限についてもdogeと全く同じ設定が設けられたものと考えられます。
発行枚数が制限されないため価値が下がりやすい
shibのように発行上限がない仮想通貨は価値が上がりにくくなります。
そもそも発行上限は、仮想通貨にある程度の希少価値を付与するために設けられるものです。
その証拠に通貨の価値が安定している以下のような仮想通貨の大半が、発行上限を設けています。
- ビットコイン:2,100万枚
- リップル:1000億枚
- ネム:8999,999,999枚
しかし、発行枚数に上限がないからといって必ずしも価値が低迷するわけではありません。
ビットコインの次に知名度の高いイーサリアムにも発行上限はありませんが、時価総額はビットコインに迫る勢いで上昇し続けています。
shibも今後の発展の仕方によっては、価値が上昇していく可能性は十分に考えられるでしょう。
意図的に「燃やす」ことで価値をコントロールしている
shibは発行枚数に上限がないため、際限なく取引可能な通貨が増えていくことになります。
しかし、そのままにしておくと本当に通貨の価値がなくなってしまう恐れがあるため、shibの開発チームは意図的にshibを「燃やす」ことで価値をコントロールしているのです。
仮想通貨を取引不可(もしくは取引困難)の状態にすることを「燃やす」または「バーン」するといいます。
shibは、Vitalik Buterin(イーサリアムの開発者の一人)のアドレスに送ることで燃やしたものと判断されます。
これまでにおよそ505兆個以上のshibが燃やされてきました。
今後も価値をコントロールするために、定期的にshibはVitalik Buterinのアドレスへ送られることになるでしょう。
仮想通貨shibの今後を見通すための材料
shibという仮想通貨が今後どのように推移していくのかは、以下のようないくつかの材料によってある程度判断することができます。
- イーロン・マスク氏による「柴犬」発言
- ETHのフリップニング効果
- shibが進めるユニークなプロジェクト
- ShibaSwapでゲットできる独自トークンの普及
- ShibaNFTの普及
イーロン・マスク氏による「柴犬」発言
shibのように柴犬をモチーフにしている仮想通貨は、総じてイーロン・マスク氏(テスラ社のCEO)の発言に大きな影響を受けて価格が変動する傾向にあります。
たとえば、2021年の3月にイーロン・マスク氏が「柴犬を買う」という旨の発言をしたところ、柴犬をモチーフにしている以下のような仮想通貨の価格が総じて上昇しました。
- doge
- shib
他にも、イーロン・マスク氏が柴犬の写真をアップしただけで、shibの価格が370%近くも上昇したこともあります。
そのくらい彼の発言には大きな影響力があるのは確かなので、shibの今後を見通すつもりならイーロン・マスク氏の発言を無視するべきではありません。
ETHのフリップニング効果
イーサリアムがフリップニングを起こすかどうかも、shibの今後に大きく影響してきます。
フリップニングというのは、イーサリアムの価格がビットコインの価格を上回るほど上昇して、市場が逆転することをさす言葉です。
ビットコインは今のところ、イーサリアムに大きく差をつけて市場のTOPに君臨しています。
しかし、今後イーサリアムの実用性が向上し需要が高まってくると、いずれビットコインよりも価値が上がってくる可能性は十分に考えられるのです。
フリップニング効果が表れた時には、ビットコインの代替通貨としてdogeやshibが選ばれる可能性があります。
そうなれば、shibの価格は一気に上昇するでしょう。
shibが進めるユニークなプロジェクト
shibの運営陣はユニークなプロジェクトをいくつか開催しています。
最も有名なプロジェクトは「Rescue」という柴犬救済募金です。
これは、Amazonの募金システムを利用したプロジェクトで、捨てられたり引き取り手が見つからなかったりする柴犬を助けたいと思っている方なら誰でも気軽に参加することができます。
このプロジェクトにより世界中の犬好きがshibのことを知り、どんどんとファンを増やしているのです。
このようなユニークなプロジェクトが今後も展開されることがあれば、さらにshibの知名度は上がり人気も上昇していく可能性があるでしょう。
ShibaSwapでゲットできる独自トークンの普及
shibの今後を予想するなら、2021年7月に公開された独自のトークンをゲットできる分散型取引プラットフォーム「ShibaSwap」が今後どう普及していくのかもチェックしておくべきです。
ShibaSwapでは、今のところ以下のようなshibに関連のあるトークンを取得することができます。
- shib:メイン通貨であり、DEXに貯めておくと報酬としてboneがもらえる
- leash:shibよりも発行枚数が少ないトークンで、価値も高い
- bone:運営に対して直接投票することができるガバナンストークン
ShibaSwapはさらに今後、ステーキング報酬が得られるようになったり、NFTの取り扱いが始まったりする予定があります。
ShibaSwapのサービス展開はshibの価格に大きく影響するものなので、必ず注目しておきましょう。
ShibaNFTの普及
shib運営陣は、持ち主が識別可能な非代替性トークンであるNTFも独自に提供しています。
7,777種類あるshibのオリジナルNFTは、「ShibaNFT」というNTF売買取引所で購入可能です。
NFTをゲットして自身のサービスで利用できる独自NFTを新たに作成したいと考えている方はたくさんいます。
そのため、今後ShibaNFTの人気がもっと上昇していく可能性は非常に高いといえるでしょう。
仮想通貨shibが持っている将来性
shibが持っている将来性については、今のところ以下のようなことが考えられます。
- shibが上場する取引所は今後も増える
- dogeのポジションを奪う可能性はある
- 価値が安定しないため長期トレードは危険
shibが上場する取引所は今後も増える
shibは今のところ一部の取引所でしか上場を果たしていません。
ですが、上場している取引所は以下のようにほとんど大手のブローカーばかりなので、今後shibの力がもっと強くなってくれば中小ブローカーもshibの取り扱いを開始する可能性は高いと考えられます。
- Binance
- Huobi
- OKEx
上場する取引所が増えれば、shibの取引量は増え価値も上昇していくでしょう。
dogeのポジションを奪う可能性はある
shibはdogeに対抗するために開発された仮想通貨なので、いずれdogeのポジションを奪っていく可能性は考えられます。
実際、2020年にリリースされてからのshibの成長率はすさまじく、一時期は30日間で39,357%以上の高騰状態を発生させたこともあるほどです。
その勢いはdogeどころかビットコインやイーサリアムさえも超えるのではないかと思われるほどですので、今後の展開によっては市場ランキングのもっと上位に食い込む可能性も否定できません。
価値が安定しないため長期トレードは危険
shibはまだまだ登場して間もない新規仮想通貨なので、相場が安定していません。
相場の安定しないshibで長期トレードをしてしまうと、暴落するリスクが高まります。
そのため、今後投資目的でshibを買う場合は長期トレードよりも、短期トレードで利益を狙っていった方が良いでしょう。
相場が安定しない分、高騰するタイミングで上手く取引ができれば、少ない投資額で大きな利益を得ることも夢ではありません。
仮想通貨shibを手に入れられる取引所
shibを取り扱っている取引所は、残念ながら国内には存在していません。
shibを実際に買うことができるのは、以下のような海外の仮想通貨取引所に限られます。
- Binance
- gate.io
Binance
Binanceは日本語対応が十分できている大手の国外仮想通貨取引所です。
取引ができる仮想通貨が350種類以上もあり、shibのような知名度の低い通貨も扱っています。
手数料が一律0.1%と安く、レバレッジも125倍までかけられるので、少額取引から始めたいという初心者の方にもおすすめの取引所です。
gate.io
ケイマン諸島に本拠地を構えているGate.ioは、日本在住のトレーダーも利用することができる国外仮想通貨取引所です。
AndroidでもiOSでも扱うことができるアプリが人気で、口座開設方法もシンプルだと評判を呼んでいます。
取引コストが基本無料なので、安く取引を始められるshibとは相性の良い取引所だといえるでしょう。
仮想通貨shibの具体的な買い方
shibを購入する具体的な方法ですが、日本人がshibを買う場合は少し工程が多くなるので注意が必要です。
- 国内の仮想通貨取引所でBTCなどを買う
- shibを買える海外業者で口座を作る
- 国内業者で買ったBTCを口座開設した海外業者に送金
- 送られてきたBTCでshibを買う
国外の取引所では基本的に日本円を直接入金することができません。
そのため、一度日本円をビットコインなどの仮想通貨に換金し、海外業者に送金してからshibを買う必要があるのです。
【まとめ】仮想通貨shibの今後には大いに期待できる
誕生して間もないshibですが、本家のdogeと同じぐらい市場価値は上昇してきています。
shibの運営陣がこのまま面白いプロジェクトを進めてくれれば、shibの名前は今よりももっと世界中に広まっていくでしょう。
shibは価格が高騰するタイミングで大きく稼げるチャンスがある仮想通貨ですので、気になる方は購入を検討してみてはいかがでしょうか?