BlockFi(ブロックファイ)は、2018年に誕生した仮想通貨レンディング・サービスです。
これまでの仮想通貨の取引とは違い、仮想通貨をレンディングして金利を得ることで利益を得るビジネスモデルが注目を浴びています。
多くの投資会社が出資を行っていて、日本ではリクルート社が出資をしているそうです。
そんな期待されているBlockFiですが、まだまだ世間には認知されていないのでよくわからないという方も多いと思います。
そこで、この記事では、BlockFiの金利のこと中心にいろいろと紹介していきます。
・BlockFiの金利についてわかる
・BlockFiのアカウントの開設方法
・BlockFiの評判
BlockFiについて
BlockFi(ブロックファイ)は、仮想通貨レンディング・サービス・スタートアップのBlockFi社が運営しているレンディングプラットフォームで、普通ではない取引サービスを拡大している手数料ゼロというモデルです。
BlockFiにGalaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)、Winklevoss Capital(ウィンクルボス・キャピタル)、ConcenSys Ventures(コンセンシス・ベンチャーズ)などの投資会社が支援しています。
基本情報
BlockFiは、仮想通貨を売却することなく利益を得る方法を投資家に提供することで名を上げたサービスです。
顧客側はビットコインやイーサリアム、ステーブルコインのジェミニドル(GUSD)をBlockFiに預け入れ、それを担保に米ドルでの融資を受けたり、預け入れに対する利息を得ることができる。
そして、BlockFi運営側は、仮想通貨を取引のために使う大手機関投資家に貸して利息を受け取り、それを預け入れた顧客に還元します。
これにより顧客側もBlockFi運営側も利益を得るシステムとなっています。
BlockFiでトレードができる!
BlockFiでは、2019年12月から利息獲得口座と取引に加えて、新たなトレードができることを発表しました。
そのトレードとは、顧客が口座残高を使って売買が可能になるというものです。
これにより顧客は口座に預けているジェミニドル(GUSD)やイーサリアムを使って、ビットコインなど他のコインを購入できるようになります。
ちなみにこの取引には取引手数料はかかりません。
顧客の取引に関するデータを大手機関投資家に売却することで利益を出し、機関投資家はBlockFiで仮想通貨を売買し、マーケットメーカーとして機能することで流動性を提供するというビジネスモデルになります。
BlockFiのレンディング金利
BlockFiのレンディング金利は 2020年5月以降は以下の表のようになっています。
仮想通貨 | 利率など |
---|---|
~5BTC | 6% |
5BTC~ | 3.2% |
ETH | 4.5% |
LTC | 3.8% |
GUSD,USDC,PAX | 8.6% |
最低貸出量 | 無し |
資金ロック期間 | 無し |
借入 | 4.5~11.25% |
融資開始手数料 | 1~2% |
貸出金利はAPY(複利を考慮した年利)表示となります。
例えば、APY6.2%なら月利は0.5%といった感じになります。
BlockFiのレンディング出金手数料
BlockFiのレンディング出金手数料は以下のようになります。
2回目以降の出金 | 手数料 |
---|---|
ビットコイン | 0.0025BTC |
イーサリアム | 0.0015ETH |
ライトコイン | 0.0025LTC |
USDC,GUSD,PAX | 0.25USD |
ビットコインの出金手数料は高いので、ビットコインとイーサリアム両方を引き出したい場合は、ビットコインから先に出金手続きするようにしてください。
BlockFiアカウント開設方法
BlockFiのアカウントの開設してレンディングをするのはとても簡単です。
基本的に登録情報を入力して、設定を済ませればすぐにBlockFiを使えるようになります。
ここでは、BlockFiのアカウントの開設方法からレンディングの方法を画像を使って、説明していきたいと思います。
【ステップ1】アカウントを開設
まずは、BlockFiの公式サイトへアクセスします。
そこで「GET STARTED」というタグをクリックします。
すると、名前やメールアドレス、パスワードなどの個人情報を入力する画面が出てくるので、入力します。
個人で利用の方は「Individual Account」を選択して、利用規約をチェックしてアカウントを作成します。
登録が完了すると、登録したメールアドレスに認証メールが届くので認証も行ってください。
【ステップ2】個人情報を入力・本人確認書類をアップロード
BlockFiのアカウントの開設が完了したら、次は個人情報を入力して本人確認書類をアップロードします。
ビットコインの「DEPOSIT」のところをクリックすると本人確認書類・手続きを要求されるので、以下の画像を参考にして英文で入力してください。
入力が終わったら次は本人確認書類をアップロードします。
本人確認書類は、運転免許証かパスポートが良いです(日本語の書類でも大丈夫です)。
【ステップ3】2段階認証を設定
BlockFiのアカウントの画面右上のメニューにある「Setting」をクリックします。
そして、その中から「Account & Security」をクリックしてください。
そこで、2段階認証を設定できます。
2段階認証はセキュリティのためにとても大事なので、絶対に設定しておきましょう。
【ステップ4】アカウントへ入金
個人情報を入力・本人確認書類をアップロード、2段階認証の設定が完了したら、次はメニューの「DEPOSIT」をクリックして実際にアカウントに仮想通貨を入金してみましょう。
入金の画面に行って、入金したい通貨を選択します。
すると、入金用のアドレスが表示されますので、送り先のアドレスを入力します。
送り先のアドレスを入力したら、「入金」のところをクリックしたら入金の完了です。
ちなみに画像の赤枠部分ように警告と書かれた文章が出てきますが、これは「このアドレスにBTC以外は送らないでください」という意味です。
【ステップ5】レンディングサービスを開始
BlockFiは、2019年12月のアップデートによってアカウント内でビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、GUSD、USDCのトレードが可能になりました。
取引手数料は無料ですが、交換レート(スプレッド)に含まれています。
トレードの方法は、まずメニューにある「TRADE」をクリックします。
すると下の画像ような画面が開きますので、必要な情報を入力して「Review Trade」をクリックします。
そこから指示通り進めていくとトレードが完了します。
BlockFiの安全性
BlockFiの安全性に関してはまだ完全に信頼できるとは言えません。
2020年の5月14日にBlockFi社は、情報漏洩が発生したことを報告していました。
この報告では、顧客の電子メールや住所、アクティビティ情報などの顧客データが流出し、BlockFi社は顧客に向けて警告を含む報告を行なっています。
なお、今回の情報漏洩で顧客の社会保障番号や免許証などの身分証の画像や、口座や資金にアクセスできる情報は流出せず、顧客資産も安全に保管されているそうです。
今回の情報漏洩の件で、BlockFi社のCEOのZac Prince氏は今後、システムとセキュリティの見直しを実施し、将来的なシステム侵害に備えて、早急にシステムをロックダウンする仕組みに更新した取材で報告しています。
BlockFiの評価・口コミ
BlockFiアプリ顔認証入ったね!
トレード機能もアプリから早く欲しいなー— nini (@nininini2222ni) June 12, 2020
上記のツイートに書かれているようにBlockFiで顔認証システムを取り入れているようです。
顔認証の機能は近年注目されている技術なので、今後いろいろなアプリでも導入されていくと言われています。
特に仮想通貨取引所のようなプラットフォームはハッカーに狙われやすいため、セキュリティーの強化は課題とされています。
BlockFiでもハッカーの攻撃により情報漏洩の問題も起こってしまったので、顔認証の機能の導入でセキュリティーの強化や不正を取り締まりの強化に期待できそうです。
今、Compoundで、USDC借りると、4.4%
BlockFiでレンディングすると、8.6%
差の4.2%稼げる♪
— たつぞう(ブロックチェーン).eth (@tatsuzou12) May 4, 2020
Compoundはレンディングプラットフォームです。
米金融最大手フィデリティが出資する仮想通貨(暗号資産)セキュリティ企業FireblocksとCompound側でサービスを統合しました。
BlockFiと同様にレンディングで金利で利益を得るシステムですが、上記のツイートの画像のように金利に大きな差があります。
BlockFiの方が金利は高いみたいなので、レンディングをするならBlockFiの方がいいでしょう。
BlockFiの金利手数料まとめ
ここまで、BlockFiの金利のことを中心にいろいろとご紹介しました。
BlockFiは仮想通貨をレンディングすることで利益を得るシステムですが、まだまだ世間一般に知れ渡ってはいないと思います。
また、情報漏洩の件などセキュリティー面で課題が残っている面もあるため、今後の改善によって大きく変わっていくのではないかと考えられます。
仮想通貨の取引できる種類も増えていけば、より多くの人に利用されることも期待できるでしょう。
今後、BlockFiがどのように発展していくのか要注目です。